「優秀な人材」はフリーランスに多い?法人CSで働くプロに聞いてみた

「優秀な人材」はフリーランスに多い?

「優秀な人材を集めてチームを作りたい」と考えるリーダーは多いと思います。プロジェクトの成果など、定量的な評価をより良くすることを目指し、高い能力やスキルを持つ人材を採用するヒントを探している方もいることでしょう。

そこで本記事では、テックビズの法人CS部で働く三澤知史さんに「優秀な人材」についてインタビュー。優秀な人材の実態や、その後の成果などをわかりやすく解説します。 優秀な人材をプロジェクトに引き入れるヒントがあるので、ぜひ最後までしっかり目を通してみてください。

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テックビズの法人CS部(※)で働く三澤さんは、新規の法人企業および既存取引企業に対し、フリーランス人材の紹介および参画後のフォローを行う業務をしています。

これまではもちろん、現在も多くの法人企業やフリーランスと接する三澤さんに、「優秀な人材」の実態について話を聞きました。

(※法人CS部:事業会社や大手SIerなどのクライアントに対し、即戦力となる人材とのマッチング支援を行うとともに、契約後のフォローを通じてお客様の満足度向上を図る部署)

「優秀な人材」はフリーランスに多いのか?

「優秀な人材」はフリーランスに多いのか?
テックビズ法人CS部で働く三澤知史さん

ーー「優秀な人材」は、フリーランスの中にもちゃんと存在するのでしょうか?たとえば高度なスキルを必要とするエンジニアの方など、実態としていかがでしょうか?

三澤さん:はい、実力をつけた方が独立してフリーランスとして活躍するケースも多く、 優秀な人材はフリーランスの中にも数多くいらっしゃいます

私自身、これまでに1,000名以上のフリーランスエンジニアの方々とお会いしてきましたが、責任感やコミットメントが高く、現場で着実に成果を出す方は、総じて高いスキルと意識の両面を備えている傾向があります。

ーーたとえばですが、今年(2025年)の夏は全国的に猛暑ですよね。バリバリ働くエンジニアさんなどをはじめ、「暑いから外出せずに、家(フルリモート)でたくさん作業を進めたい」と考えるフリーランスの方は多いのでしょうか?

三澤さん:おっしゃる通り、フルリモートでの稼働を希望されるフリーランスの方は一定数いらっしゃいます。ただ、市場全体で見ると、弊社でお預かりしている案件の中でフルリモートが可能なものは、現状では約2割程度にとどまっています

 一方で、出社とリモートの併用(ハイブリッド)やフル出社を求められる案件も根強く残っているため、働き方には幅があります。その中でも、バリバリ働く優秀なエンジニアほど案件の選択肢も多く、結果的にフルリモートで稼働されている方が多い印象です。これはエンジニアごとの性格やスタイルにもよるところが大きいですね。

ーーなるほど。それぞれ性格や特徴が異なるフリーランスの方々を、うまくコントロールしたりマネジメントしたりするためにテックビズのような会社や、三澤さんのような方がいるということですね。

三澤さん:そうですね。私たちの役割は、単に案件を紹介することではなく、フリーランスの方が本来の力を最大限に発揮できる環境を整えることだと考えています。

たとえば、契約条件の交渉や、稼働環境の改善、案件選びのサポートなどはもちろん、稼働が始まってからのフォローアップも欠かしません。

フリーランスの方は一人ひとり、働き方のスタイルや得意分野、モチベーションの源泉が異なります。そこを理解したうえで、企業側のニーズと個人の特性をすり合わせる“通訳”のような役割を果たすことが大切です。結果として、企業もフリーランスも双方が満足できる長期的な関係を築くことができ、それが私たちの存在意義だと考えています。

また、これは個人の感覚になりますが……フリーランス人口は年々増えているものの、「フリーランスは 会社員ではなく【個人事業主】である」という自覚がある人と、ない人の差が激しくなってきている印象もあります。

ーー気になるのが、TECHBIZ経由でフリーランスを活用した法人企業です。フリーランスをメンバーに迎えた法人企業からは、実際どのような声がありますか?

三澤さん:弊社(TECHBIZ)経由でご紹介させていただいたフリーランス人材でいえば、(法人企業からは)「仕事のパフォーマンスが非常によく、プロジェクトがすごく推進してます!」だったり、「コミュニケーションがとても気持ちの良い方なので、よかったら正社員として入ってきてほしいです!」のようなフィードバックをいただいたりします。

・「優秀な人材」は、フリーランスにも多数いる。
・フリーランスは 会社員ではなく【個人事業主】という自覚がある人と、ない人の差が激しくなってきている。
・TECHBIZ経由でフリーランスを活用した法人企業からは、ポジティブなフィードバックをいただいている。

「優秀な人材」を探すのが難しくなった背景とは?

そもそも現代において、「人材」に課題を持つ企業は少なくないといえます。

株式会社帝国データバンクが2025年4月に発表した調査データによれば、「正社員が不足と感じている」と回答した企業の割合は51.4%にものぼります。
(※調査対象:全国2万6,590社、有効回答企業1万735社、回答率40.4%)

業種別に見ると、最も正社員不足を痛感しているのが、「情報サービス」などのIT分野の会社です。システムエンジニアなどの優秀な人材の不足は、長期にわたって続いている問題であり、昨年度に倒産したソフトウェア企業の数は過去10年で最多を記録しています。

2025年4月の帝国データバンクの業種別データ

※引用元:人手不足に対する企業の動向調査(2025年4月)株式会社帝国データバンク

また、帝国データバンクの調査に回答したソフトウェア企業の中には、「案件こそ多いが、スキルマッチした要員が不足しており受注に至らない」といった声もあり、優秀な人材の採用や輩出が大切だという考えもあります。

一方で、増加傾向にあるのが「フリーランス」という働き方です。
フリーランスが増加した理由の一つに、政府の働き方改革によって副業・兼業を始める人だけではなく、正社員からフリーランスに転向をする人などが現れ、多様な働き方が広まったことがあります。

2020年時の内閣官房の試算によれば、約462万人ものフリーランスがいるというデータが出ています(※働き方として、本業フリーランスは約214万人・副業フリーランスは約248万人)。

加えて、総務省統計局の「労働力調査」によれば、本業フリーランスは【従業員を雇っていない自営業主】に含まれ、女性を中心に2017年以降増加傾向にあると示されています。

成長と分配の好循環実現に向けた家計部門の課題(第1節)内閣府のデータ

※引用元:日本経済2021-2022第3章 成長と分配の好循環実現に向けた家計部門の課題(第1節)内閣府

上記の背景から、法人企業は人手不足を解消しつつ「優秀な人材」の採用が必要であること、そしてそれを成功させるには、時代に合わないやり方のままでは難しくなりつつあることが分かります。

「優秀な人材」探しのヒントはフリーランスにある

「優秀な人材」をプロジェクトのメンバーに引き入れるためのヒントは、フリーランスにあると考えられます。テックビズ法人CS部の三澤さんのコメントにもあったとおりですが、コミットメントが高い優秀な人材がいるのも事実です。

しかしながら自社のリサーチだけで、増加傾向にあるフリーランスの中から、即戦力になるほどの優秀な人材を探し出すのは簡単ではありません。

そこでおすすめなのが、適切な支援パートナーと連携し、フリーランスで優秀な人材を探し出すという方法です。

TECHBIZでは、継続稼働率97%を実現する高精度マッチングと、契約支援から導入後のフォローまでを含めたトータルサポートを行っています。

初めてフリーランスを活用する法人企業様からも高い評価をいただいており、高度なスキルを持つエンジニアなどの即戦力人材もご紹介可能です。

「自社で初めてフリーランスを活用しようか検討している」「フリーランスを使ったことはないけど、相談してみたい」といった場合でも、ぜひ一度ご相談ください。

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執筆者
HUMAN CAPITAL + 編集部

「HUMAN CAPITAL +」の編集部です。 社会変化を見据えた経営・人材戦略へのヒントから、明日から実践できる人事向けノウハウまで、<これからの人的資本>の活用により、企業を成長に導く情報をお届けします。

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