アルムナイ制度の限界をどう超える?人事歴20年のプロが語る、「業務委託人材」を組み合わせたハイブリッド採用術とは?

アルムナイ制度の限界をどう超える?「業務委託人材」を組み合わせたハイブリッド採用術とは?

採用難が続く中、即戦力人材を確保する一つの手段として「アルムナイ制度」という言葉が注目されています。アルムナイ制度とは、一度退職した人材(ラテン語でアルムナイ)と関係を保ち、再雇用につなげる制度です。

一方で、「本当にアルムナイ制度で採用課題は解決するのか」と疑問を持つ企業も少なくありません。本記事では、アルムナイ制度の基本からメリットとデメリットを整理し、現実的な人材戦略の考え方を解説します。

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本連載「実践から学ぶ、人事のヒント」では、第一線で活躍する人事のリアルな経験と実践知をもとに、採用・育成・定着の現場で直面する課題とその解決のヒントをお届けします。

アルムナイ制度がで注目される理由とは?

アルムナイ制度がで注目される理由とは?

理由① 即戦力人材の確保が既存のやり方では難しいから

近年、多くの企業が採用難に直面しています。特に即戦力人材の採用は難易度が高く、時間もコストもかかることが多いです。

こうした背景から、「すでに自社を知っている人材を再び活用できないか」という発想が生まれ、アルムナイ制度が注目されるようになりました。

例えば、東京都庁でもアルムナイ採用選考が実施されています。

※参考:『都庁版アルムナイ採用制度|東京都の人事』総務局

理由② アルムナイ人材は企業文化や業務をある程度理解しているから

アルムナイ人材を採用することによって、

  • ミスマッチを防げる
  • 教育コストを減らせる

などのメリットが期待できます。関係性を一から構築する採用に比べて、コストを抑えながら、カルチャーとスキルにフィットした人材を確保できる手段になりえます。

理由③ アルムナイ人材と柔軟な関わり方を検討できるから

アルムナイ制度とは、退職した元社員と継続的な関係を築き、将来的な再雇用や業務委託につなげる仕組みです。

正社員としての再雇用
業務委託・プロジェクト単位での参画
将来的な協業パートナー

など、柔軟な関わり方が考えられます。

アルムナイ制度のメリット・デメリットとは?

アルムナイ制度のメリット・デメリットとは?

アルムナイ制度のメリット

アルムナイ制度の最大のメリットは、自社経験を持つ人材を再活用できる点です。具体的には、管理職にとって下記のようなメリットがあります。

業務理解が早く即戦力になりやすい
社内ルールや文化のミスマッチが防げる
採用・教育コストを抑えられ

特に専門性の高いポジションでは、大きなメリットになります。

具体例として、ある製造業X社の実際にあった事例を紹介します。X社は、高度な専門性を持つ人材の確保に課題を感じていました。

そこで「キャリアカムバック制度」という名称でアルムナイ採用の専門窓口を設置しました。その制度は退職時の所属や役職に関わらず応募できる透明性の高い制度でした。

その結果、一度外に出たからこそ得られる客観的な視点や、他社で培った新たな専門知識やスキルを持つ人材の獲得に成功し、組織の多様性と競争力強化が実現しました。

アルムナイ制度の見落とされがちなデメリット

一方で、アルムナイ制度には見落とされがちな課題もあります。

そもそも戻りたい人材が少ない
退職後にキャリアの方向性が変わっている
希望条件(報酬・働き方)が合わない

制度を整えても、実際に再雇用できる人材がいないケースは珍しくありません。

また、アルムナイ制度に過度な期待をすると、

特定の人材に依存してしまう
必要なタイミングで戻れる人材がいない
事業変化により求めるスキルが変わっている

というリスクも生まれます。
アルムナイ制度は有効な手段の一つですが、万能ではない点を理解しておく必要があります。

アルムナイ制度でも人で不足が解消しない場合は?

アルムナイ制度でも人手不足が解消しない場合は?

そもそも退職者が少なかったり、事業変化によって退職者のスキルと求めるスキルが変わっていると、アルムナイ制度だけで人材を確保するのは難しくなります。

そこで有効なのが、フリーランスの活用です。フリーランス・外部人人材の活用には下記のようなメリットがあります。

必要な経験・スキルをピンポイントで確保できる
採用コストをかけず短期間で即戦力を投入できる
期間や稼働を柔軟に調整できる

アルムナイ制度と異なり、今必要な人材に直接アクセスできる点が強みです。

人材活用を考える際は、次の視点で整理するとアルムナイ制度やフリーランス人材の活用を適切に使い分けることができます。

今、本当に必要なのはどんな経験・スキルか
正社員である必要はあるか
期間限定・プロジェクト単位で足りないか

事業戦略から逆算して人員計画を立てる具体的な方法については下記の記事で解説しています。

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まとめ|アルムナイ制度を活かしつつ、人材戦略を現実的に考える

アルムナイ制度は、自社経験を持ち、会社のカルチャーに合った人材を再雇用できる有効な仕組みです。しかし、すべての採用課題を解決できるわけではありません。

重要なのは、「どんな経験を持つ人材が、今必要なのか」を起点に考えることです。
アルムナイ制度に加えて、外部の即戦力人材を柔軟に活用することで、採用の選択肢は大きく広がります。

採用や人材活用に課題を感じている場合は、
フリーランス・外部人材の活用も含めて検討してみてはいかがでしょうか。

弊社HRBIZでは、アルムナイ採用の推進や制度の設計に強みを持つプロ人事の紹介は勿論のこと、その他にも幅広い人事・採用課題を解決できる人材のご紹介が可能です。下記からお気軽にお問い合わせください。

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HUMAN CAPITAL + 編集部

「HUMAN CAPITAL +」の編集部です。 社会変化を見据えた経営・人材戦略へのヒントから、明日から実践できる人事向けノウハウまで、<これからの人的資本>の活用により、企業を成長に導く情報をお届けします。

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