エンジニア不足を解消!フリーランス人材採用のメリットと活用術

エンジニア不足を解消!フリーランス人材採用のメリットと活用術

近年、IT分野での人材不足がますます深刻化する中、即戦力として活躍できるフリーランスエンジニアの採用が注目されています。本記事では、フリーランスエンジニアの採用が企業に与えるメリットや成功のためのポイントを詳しく解説します。また、採用方法ごとの特長やエージェントサービスを活用する際の利点についても触れていきます。

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編集部

「HUMAN CAPITAL +」の編集部です。社会変化を見据えた経営・人材戦略へのヒントから、明日から実践できる人事向けノウハウまで、<これからの人的資本>の活用により、企業を成長に導く情報をお届けします。

フリーランスエンジニアとは

まず、フリーランスエンジニアとは何かを整理してみましょう。フリーランスエンジニアとは、特定の企業に属さずに個人として案件を受注し、業務を遂行するITエンジニアのことを指します。主な契約形態としては、業務委託契約や請負契約が一般的です。それぞれの契約内容の特徴は以下の通りです。

  • 業務委託契約:業務遂行を目的とした契約で、契約期間中の作業プロセスを委任する形態。
  • 請負契約:成果物の完成を目的とし、納品後に対価が支払われる契約形態。

企業側は、自社のニーズに合わせて契約形態を選択することが求められます。この選定が採用後のトラブルを防ぎ、双方にとって良好な関係を築くポイントになります。

フリーランスエンジニアの需要は高まっている

近年、エンジニアの人材不足が深刻化していて、同時にフリーランスエンジニアの需要も急速に高まっています。
IT市場の拡大は依然として続いていますが、ITエンジニアの数はそのペースに追いつけておらず、人材不足の問題は深刻化しています。その背景として、以下のような要因が挙げられます。

  • IT技術の進化と多様化
    最新技術を習得した人材の需要が高まる一方、既存の技術に特化した人材も必要とされ、全体的な人材不足が深刻化しています。
  • 労働市場の変化
    リモートワークや柔軟な働き方への関心が高まり、企業の雇用形態の選択肢が広がっています。一方で、これに対応するためのスキルを持つ人材が限られている現状があります。

フリーランスエンジニアを採用するメリット

フリーランスエンジニアの採用には多くのメリットがあります。以下でその主なポイントを詳しく解説します。

  • 即戦力として活躍
    正社員を採用してから実務に慣れるまでには、教育やトレーニングの時間が必要です。一方、フリーランスエンジニアはスキルセットが明確で、特定の分野に特化した経験を持っているため、短期間でプロジェクトに貢献できます。
  • コストの効率化
    正社員採用には福利厚生、オフィス設備、長期的な人件費がかかりますが、フリーランスの契約はこれらのコストが不要です。必要なスキルを持った人材をプロジェクト単位で採用できるため、コストパフォーマンスが高くなります。
  • 社内のスキル向上
    特定分野の専門知識を持つフリーランスエンジニアは、他の社員にとって良い刺激となり、社内全体の技術レベル向上に貢献します。
  • 柔軟な働き方に対応
    短期的なプロジェクトや専門性の高い作業に適しており、企業が変化するニーズに迅速に対応できる点も大きな利点です。

フリーランスエンジニアを採用するときにみるべきポイント

フリーランスエンジニアを採用するときは、採用時にみるべきポイントを決めておく必要があります。ポイントを明確に決めておかなければ、自社の環境に合ったフリーランスエンジニアを採用できなくなります。
ここでは、フリーランスエンジニアを採用するときにみるべきポイントを3つ紹介していきます。

実務経験の有無

フリーランスエンジニアを採用するときは、実務経験の有無の確認は必須です。たとえば、以下のように明確な記載のあるスキルシートを候補者に用意してもらうとよいでしょう。

  • JavaScriptの実務経験3年
  • 要件定義~基本設計工程の実務経験
  • 複数名でのチーム開発経験 etc…

条件を厳しくし過ぎると応募人数が減ったり、逆に緩すぎると未経験者が応募してきたりするため、条件設定は難しいです。応募状況と応募者のレベルを見ながら調整していくことで、バランスのとれた求人を掲載できるようになります。

コミュニケーションスキル

フリーランスエンジニアにとってコミュニケーションスキルは必要不可欠です。ここで言うコミュニケーションスキルとは、メールやチャットのやりとりが挙げられます。また、コミュニケーションスキルに付随して、コミュニケーションコストを下げられるフリーランスエンジニアは、非常に魅力的です。

コミュニケーションコストとは、コミュニケーションにかかる時間のことで、簡単に説明すると、企業から1つの提案があった場合、その1つの提案から多くの要望をくみ取り、必要最低限のやりとりで仕事を完結させられる人がコミュニケーションコストが低い人材です。

コミュニケーションコストが高い人は、何度もメールやミーティングなどのやりとりを繰り返し、大幅な時間的コストをかけて仕事をする人のことを言います。

このコミュニケーションコストが低い人材かを見極めるには、応募から面接までのやりとりや、面接での会話のなかで1つの情報からどれだけ質問の意図をくみ取れているかをみることで判断することができます。

仕事に対する姿勢

フリーランスエンジニアを採用する際には、その方の仕事に対する姿勢を理解することも重要です。

とりわけ、常に自己啓発や日々技術のアップデートに努めている方は優秀であることが多いのも事実です。IT業界は、またたく間に進化を遂げる分野であるため、新しい技術や情報に迅速に適応できないエンジニアは、長期的に成功することができません。したがって、フリーランスエンジニアを採用する際には、過去の実績だけでなく、新しい分野への挑戦精神や学習意欲を加味した選考プロセスを行いましょう。

フリーランスエンジニアを採用する方法

フリーランスエンジニアを採用する方法は、大きく『エージェントサービスを活用する方法』と『求人・案件サイトを活用する方法』の2つがあります。

どちらの方法も一長一短なので、企業がどのような人材を必要としていて、どんな条件で働いてほしいかによって採用方法を選ぶ必要があります。

ただ、エージェントサービスにできて求人・案件サイトではできないことがあるので、それらを把握した上で採用方法を決めるべきでしょう。

エージェントサービスでできること

エージェントサービスは、採用前から採用後まで充実したサービスを提供してくれます。

エージェントサービスでできることを以下で簡単にまとめました。

  • 採用計画の立案
    より成果を見込めるフリーランスエンジニアを採用する為のペルソナ設計や選考フローの立案をしてくれます。
  • 母集団形成
    応募者を集める為の手段の立案や自社HPやパンフレットの作成などを駆使し、母集団を形成します。
  • 応募者の管理
    集まった応募者の書類の管理、選考会場や日時の調整や合否通知を委託することができます。
  • 面接
    企業側に面接ノウハウを持ち合わせた面接官がいない場合は、プロの面接官に委託することができます。面接を3回に分けて行うときは、一次面接だけを委託することも可能です。
  • 内定者フォロー
    内定者への書類送付や管理、入社前の研修企画・実施などを依頼することができます。フリーランスエンジニアの需要が高まっている近年は、内定を辞退するケースが多いので内定後のフォローが重要視されています。

企業がフリーランスエンジニアとのコミュニケーションコストを削減でき、採用前から採用後まで安心してエージェントサービスに任せることができます。

エージェントサービスを利用するメリット

エージェントサービスを利用すると、とにかくフリーランスエンジニアの採用までのスピードが早いのが最大のメリットです。また、企業によっては登録しているフリーランスエンジニアの数が多く、より厳選された人材を採用できるのもメリットの1つです。それらに加え、企業とフリーランスエンジニアとのコミュニケーションコストを削減できることも大きなメリットとなっています。

ただし、費用が高いことがデメリットです。

しかし、企業の生産性を上げたり、社内環境の改善に繋がったりするのであれば、最終的にはエージェントサービスを利用するメリットのほうが大きくなるのではないかと思います。

求人・案件サイトでできること

求人・案件サイトでできることは、主に2つです。

  • 求人や案件を掲載する
  • フリーランスエンジニアと直接契約する

まず、求人・案件サイトでは、企業が必要としているポジションの求人や案件、必要スキルを掲載してもらえます。そのため、確実に即戦力として働ける応募者が集まりやすいです。また、第三者を介さずフリーランスエンジニアと直接契約を結ぶことができます。

求人・案件サイトを利用するメリット

求人・案件サイトを利用するメリットは、以下のとおりです。

  • 比較的費用が安い
  • フリーランスと直接契約できる
  • 短期での採用が可能

求人・案件サイトを利用する場合の最大のメリットは、エージェントサービスに比べ費用が安く済むことでしょう。エージェントサービスのような第三者を介さず、フリーランスエンジニアと直接契約できたり、短期での採用が可能だったりする点も費用が安くなる要因です。

フリーランスエンジニアの採用に適したエージェントの選び方

フリーランスエンジニアを採用する場合は、エージェント選びが重要です。エージェント選びに失敗すると、自社に適したフリーランスエンジニアを採用できなかったり、採用までに大幅な時間をかけてしまったりする可能性があります。

ここでは、スピーディにかつ適性なフリーランスエンジニアを採用する為に、適したエージェントを選ぶコツを3つ紹介します。

エンジニア採用を専門にしているかどうか

エージェントサービスのなかには、フリーランスエンジニア採用を専門としているエージェントが存在します。フリーランスエンジニアを採用する場合は、エンジニア採用を専門としているエージェントを選ぶことが重要です。

エンジニア採用を専門とするエージェントは、一般的な転職サイトよりも多くのエンジニアが登録しているため、自社に適したフリーランスエンジニアの採用が容易になります。エンジニア採用を専門とするエージェントには、経験やプログラミング言語に関連する検索項目が用意されていることが多く、効率的な採用プロセスを実現できます。さらに、スカウトメールを利用して、ピンポイントでエンジニアにアプローチすることもできます。これらの特徴により、エンジニア採用に特化したエージェントは、企業にとって優れた人材獲得サービスとなっています。

採用のスピード感

フリーランスエンジニアを採用するためにエージェントを選ぶ場合は、スピーディにエンジニアを採用できるかが重要です。自社で突発的にエンジニアが必要になり、かつ納期が短いプロジェクトが出た場合に、スピーディにフリーランスエンジニアを採用できると非常に助かるからです。

もちろん、自社の状況に合わせてフリーランスエンジニアを採用できるので、焦らずゆっくりエンジニアを厳選することもできます。緊急の際、迅速に対応してくれるエージェントを選んでおくことで、いつでもフリーランスエンジニアを採用できる体制を整えましょう。

エージェントの料金体系は

フリーランスエンジニアを採用するためにエージェントを選ぶ場合は、費用が発生するタイミングに注意しましょう。

多くのエージェントでは主に2つの料金体系があります。

  • 求人情報掲載時に費用が発生
  • 採用時に費用が発生

求人掲載時に費用が発生する場合は、確実にエンジニアを採用しないと求人掲載のみに費用をかけてしまうことになります。

逆に、採用して初めて費用が発生する場合は、コストが高くなる可能性もあります。エージェントを選ぶ際は、自社に合った料金体系であるかをあらかじめ確認しておきましょう。

フリーランスエンジニアを採用して社内環境を改善しよう

フリーランスエンジニアを採用することで、企業は即戦力を確保し、コスト削減や社内スキル向上といった多くのメリットを享受できます。一方で、採用プロセスには注意点も多く、適切なパートナー選びが成功の鍵となります。

エージェントサービスや求人サイトをうまく活用し、企業の課題に合わせた採用戦略を設計することで、フリーランスエンジニアとの協力体制を最大限に活かすことができるでしょう。

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執筆者
HUMAN CAPITAL + 編集部

「HUMAN CAPITAL +」の編集部です。 社会変化を見据えた経営・人材戦略へのヒントから、明日から実践できる人事向けノウハウまで、<これからの人的資本>の活用により、企業を成長に導く情報をお届けします。

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